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為替モーニング東京市場2024年10月28日

2024年10月28日
(コラム執筆時間:08時41分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円151.50~154.00
ユーロ円163.80~165.80
ユーロドル1.0750~1.0900
豪ドル円99.80~101.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

衆議院議員総選挙は自公過半数割れとなり、この結果を受けてどの程度円安が進行するかに注目が集まっている。たださらなる円安局面では政府日銀による介入警戒もあり、市場は難しい選択肢に迫られていると言える。全般的には米金利の優位性、地政学的リスク、そして今週末の米雇用統計の改善期待もあって、ドル買い戻し優勢の展開と見なした方が無難あろう。とは言え、米ドルロングが積み上がっている関係上、加速的にドルが買われるかは懐疑的であり、また株式市場においても政治不安を背景に急落する可能性も高く、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にある。当面、海外勢の反応次第の感も強いが、中長期的には政治活性化を促すだけに、相場への影響は限定的との見方も少なくない。いずれにしても視界不良の段階にあるため、通常よりもレンジ幅を拡大し、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

一方、ドル円は、衆議院選挙の結果を受けて円売り圧力が増しているが、裏金問題で立憲民主党が圧勝したとは言え、政権交代が実現する可能性は低い。当面は一喜一憂することなく、相場の進捗状況を見ながら対応せざるを得ないだろう。ただ米金利の優位性がある限り、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円151.50~154.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは、ECBの利下げ観測がFRBよりも先行しており、依然として戻り売りが優勢となっており、1.08割れへと改めて上値の重さが意識されている。たださらなる下落局面では割安感の買い戻しも散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、154円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は現状では154円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は151円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。現状では先週末と同様に、ユーロドル1.09前後からナンピン売りと共に、1.07台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円151円台半ば前後ではロング、154円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は164円前後から押し目買いと共に、165円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、101円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.00154.50
ユーロ円162.80165.80
ユーロドル1.07001.0930
豪ドル円99.00102.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.00154.50
ユーロ円162.80165.80
ユーロドル1.07001.0930
豪ドル円99.00102.30
現在のポジション
ユーロドルロング50,000☆1.0830(SL1.0750売り)
2024年10月収支経過(01~28日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥170,000
ユーロ円+¥55,000
ユーロドル-¥181,200(-$1,100)
豪ドル円+¥65,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000153.00(SL153.50買い)
ドル円買い50,000151.00(SL150.50売り)
ユーロ円売り50,000165.30(SL165.80買い)
ユーロ円買い50,000163.50(SL163.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0880
ユーロドル買い50,0001.0750(SL1.0700売り)
豪ドル円売り50,000101.50(SL102.00買い)
豪ドル円買い50,00099.80(SL99.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000154.00(SL154.50買い)
ドル円買い50,000151.50(SL151.00売り)
ユーロ円売り50,000165.30(SL165.80買い)
ユーロ円買い50,000163.30(SL162.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0880
ユーロドル買い50,0001.0750(SL1.0700売り)
豪ドル円売り50,000101.80(SL102.30買い)
豪ドル円買い50,00099.80(SL99.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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