鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 133.30~134.80 |
ユーロ円 | 136.00~137.50 |
ユーロドル | 1.0130~1.0280 |
豪ドル円 | 93.00~94.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場では一時ペロシ米下院議長の台湾訪問で緊張感を強めていたが、無難に消化した。このため市場は冷静さを取り戻しつつあり、マーケットへの影響は限定的になっている。一方、米国では相次ぐ利上げを実施しているが、米国内でも拙速的な金融引き締め策はリセッション(景気後退)を招きかねないとの憶測が絶えない状況にある。ただし、米連邦準備制度理事会は約40年ぶりの高水準にあるインフレ抑制が最優先事項として捉えている節があり、インフレが鎮静化するまでは継続的に利上げを実施する見込みである。そして、セントルイス連銀のブラード総裁は、大幅な利上げを前倒しで実施する戦略を支持すると述べ、リッチモンド連銀のバーキン総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も当局がインフレ率の押し下げにコミットしていると述べている。リセッションは起こり得るだろうが、大量失業や景気低迷を招くことなく、金融当局がインフレを抑制することは可能だと楽観視していることが窺える。その意味合いでも、市場は明日の米雇用統計の動向を見極めたいとの思惑が働いており、様子見モードを一層深めている。
一方、リスク回避の円買いも一巡し、底堅い展開を見せているが、明日の米雇用統計を前にして、ドル円は134円前後で試行錯誤が続いている。引き続きレンジ幅ドル円133.30~134.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、米ドル主導で1.02台には届かず、もみ合い相場が続いているが、米債券利回りの持ち直しもあり、改めて1.02台の上値の重さが意識されている。引き続き相場が動意づくまでは、レンジ幅ユーロドル1.0130~1.0280を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、133円台前半から押し目買いを勧めると共に、134円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.01台前半から押し目買いと共に、1.02台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、現状では134円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、133円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状では、今朝と同様に、ユーロドル1.02台半ば以上からナンピン売りと共に、1.01台前半から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円133円前後ではロング、134円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は136円割れから押し目買いと共に、137円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円前後から押し目買いと共に、94円台半ば前後からナンピン売りで待機すること勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 133.00 | 135.50 |
ユーロ円 | 135.30 | 138.00 |
ユーロドル | 1.0070 | 1.0320 |
豪ドル円 | 92.40 | 95.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆136.70(SL137.50買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆93.60(SL94.50買い) |
本日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50,00 | ☆▼93.00(SL93.60買い)-¥30,000 |
2022年8月収支経過【01~04日】
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | +¥10,000 |
ユーロ円 | ±¥0 | ±¥0 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | -¥110,000 | -¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★132.50(SL132.00売り) |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ★▼134.00(SL134.50買い)-¥25,000 |
ドル円売り | 50,000 | ★△133.20(132.50ロングカバー)+¥35,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆93.00(SL93.50買い) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 134.60(SL135.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 133.30(SL132.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆136.70(SL137.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 135.20(SL134.60売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0250(SL1.0300買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0100(SL1.0050売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆93.60(SL94.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.50 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 134.80(SL135.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | 133.30(SL132.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.50(SL138.10買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 136.10 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0280(SL1.0330買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0130(SL1.0070売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.50(SL95.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.20 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。