◆ 誤算だった「インド株急落」 - “リスク回避姿勢”台頭

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マネパ為替分析 日刊レポート

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“ポジション調整”主体で組み立てたい局面…!?

2024年06月05日

◆ 誤算だった「インド株急落」 - “リスク回避姿勢”台頭

もう一段下があった…。
『日銀、早ければ今月会合で国債買入減額を具体的に検討も』との日銀関係者コメントが伝わったこともありますが、想定外だったのは「インド株急落」…。

インド総選挙では想定通り「与党勝利」となったものの、「単独過半数割れ」となりました。
この想定外の結果にマーケットは「インド株急落」で反応し、“リスク回避姿勢”が台頭しました。
この影響にて安全資産とされる“米国債に買い圧力”がかかり、“利回り低下”をもたらしました。
こうした中で報じられたのが前記「日銀関係者発言」であり、金利面での“ドル売り”に加えて“円買い”も並立する格好となりました。
さらに注目の「JOLTS雇用動態調査」が“予想を下回った(805.9万件)”ことで加速する格好となり、NYタイム序盤にかけてドル円は“154.527円”へと値を落とすに至りました。

ただ今朝方に発表された「毎月勤労統計」で実質賃金は“25カ月連続の前年割れ(△0.7%)”を記録しており、前記「日銀緩和策解除」への思惑は緩みつつあります。
こうしてドル円は“155円半ば”へと押し戻されつつあるなど、“下値はしっかり”という印象は否めないものがあります。


◆ ただそれ以外は“想定内”…

本日も「米年内利下げ」「日銀緩和策解除」への思惑が、マーケットを揺れ動かすと見られます。
ただ少なくとも前者に関しては“方向感定まらず”というのが実状であり、今週行われる「雇用関連の米経済指標」を一つ一つ確認するというフローになりやすいと見るのが自然です。
特に本日は「ADP雇用統計(予想は前月比+17.3万人)」「ISM非製造業景況指数(同50.8)」の2つが予定されているとあっては、結果を見るまで“一方向への動意”は抑制されると見るのが妥当といえます。

そうなると後者への思惑ということになりますが、冒頭で記したように、昨日反応したのは“リスク回避姿勢”という援軍があったと考えるのが妥当といえます。
“織り込み済”ということでそれが緩みつつある以上は、ここからさらに下値を模索するには“相応以上”の材料が必要ということに・・・?

見誤った直後ではありますが、米経済指標を見極めるまでは少なくとも“様子見”、やや往き過ぎた昨日の下落に対する“ポジション調整(買い戻し)”を主体と考えたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

157.468(6/3高値)
157.259(ピボット2ndレジスタンス)
157.027(+1σ、大台)
156.488(6/4高値、5/29~6/4の61.8%戻し)
156.255(20日移動平均線)
156.121(5/29~6/4の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
156.051(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値5:155.883(週足・一目均衡表転換線)
上値4:155.745(5/29~6/4の38.2%戻し)
上値3:155.421(-1σ)
上値2:155.177(5/16~5/29の61.8%押し)
上値1:155.000(大台)
前営業日終値:154.878(日足・一目均衡表基準線)
下値1:154.795(50日移動平均線)
下値2:154.621(-2σ)
下値3:154.527(6/4安値、5/16~5/29の76.4%押し水準)
下値4:154.107(ピボット1stサポート)
下値5:154.000(大台)
153.608(5/16安値)
153.339(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndサポート)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

104.620(6/4高値)
104.382(+1σ)
104.194(ピボット1stレジスタンス)
104.000(大台)
上値5:103.840(20日移動平均線)
上値4:103.737(日足・一目均衡表転換線)
上値3:103.915(6/3~6/4の61.8%戻し)
上値2:103.667(6/3~6/4の61.8%戻し)
上値1:103.418(6/3~6/4の61.8%戻し)
前営業日終値:102.979(大台)
下値1:102.602(5/13安値、6/4安値)
下値2:102.382(5/1~5/29の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
下値3:102.189(ピボット1stサポート)
下値4:102.070(5/9安値、大台)
下値5:101.825(5/8安値、5/1~5/28の61.8%押し)
101.657(50日移動平均線)
101.585(5/7安値)
101.400(ピボット2ndサポート)
101.343(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

200.414(6/4高値)
200.135(+1σ)
200.000(大台)
199.904(5/29~6/4の76.4%戻し)
199.387(5/29~6/4の61.8%戻し)
198.969(5/29~6/4の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
198.550(5/29~6/4の38.2%戻し)
198.359(20日移動平均線)
198.033(5/29~6/4の23.6%戻し、大台)
198.000(大台)
前営業日終値:197.769
197.196(6/4安値、5/3~5/29の38.2%押し)
197.000(大台)
196.758(5/17安値)
196.214(-1σ)
196.046(5/3~5/29の50%押し、日足・一目均衡表基準線、大台)
195.328(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線)
195.051(5/16安値、大台)
194.937(5/3~5/29の61.8%押し、50日移動平均線)

《10:45》
《11:25、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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