適度に振れてはいるものの、週を通して見れば、先週のドル円は“ほぼ横ばい(膠着)”といえそうです。
「FRB要人発言」は“タカ派寄り”が多かったものの、「米1-3月GDP・個人消費」の“下方修正”が上値を押さえました。
一方で「日銀早期金融正常化」への思惑から本邦10年債利回りは“上昇(2011年7月以来の1.1%)”していますが、一方で「追加利上げの道筋」が見えない状況は何ら変わっておりません。
このため「日米金利差は当面高水準を維持」との思惑は根強いものの、“もう一段のドル買い(円売り)”を促すには至っておりません。
こうして適度に振れてはいるものの、“157円ラインを挟んだレンジ”を脱するには至っておらず、そのまま先週の取引を終えています。
すでに米国は「ブラックアウト期間」に入っていますので、「FRB要人発言」がテーマとなることはありません。
それに変わって今週は「米雇用統計(7日)」を含め、「米雇用関連指標」が目白押しの一週間となります。
“その結果次第”ということになる反面、それまでは“様子見ムード”が漂うと見るのが妥当なところです。
一方、日本の「ブラックアウト期間」は“まだ先(11日~)”となります。
日銀は“円安への警戒感”を強めつつあるように見受けられるだけに、“タカ派寄り”の発言が飛び出してもおかしくない…?
少なくともそうした思惑は台頭しやすいと見るのが妥当なところ…?
基本的には「次の材料待ち」の様相である中、「日米金利差は当面高水準を維持」との思惑も根強いものがありますが、今週は“上値の重さ(円買い戻し)”を意識した戦略を練りたいところです。
《11:45》
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