前週末に台頭した「芳しいとはいい難い英・欧 VS 好調な米国」という構図は続く中、
先週も“ドル買い”は進行しました。
特にFRB関係者からは“利下げに慎重”な発言が目立っており、「米早期利下げ観測」はさらに緩んでいる印象があります。
一方で金利面を背景にした“円売り”も、相変わらず続いています。
もちろん「円買い介入」への警戒感があることから“おっかなびっくり”しながらにはなるものの、それでもジワリジワリと進行しているのが実状といえます。
そうした双方の動きもあって、週央26日に“160円”を突破したドル円は、週末28日には“161.279円”へと駆け上がる動きを見せています。
注目された「米PCEコア・デフレータ」では、“予想通り(+0.1%/+2.6%)”ではあったものの、1-3月に上昇した米インフレ圧力が“再び鈍化傾向”を示しました。
一方で「早期利下げに慎重」なFRB要人発言に続き、その後の「シカゴPMI/ミシガン大消費者態度指数」が“好内容(47.4/68.2)”となったこともあり、「米早期利下げ観測」はそれほど台頭してはおりません。
ただ相対的に足元の米経済指標を見ると、「米景気後退」と「インフレ鈍化」が併存する内容が目立っているのは事実です。
そうなると「米早期利下げ観測」がいつ再燃してもおかしくなく、今週発表される数多くの主だった米経済指標次第では“ポジション調整(ドル売り戻し)”が台頭しても何ら不思議ではない…?
最も期待される「円買い介入」が実施されない中、マーケットは“モヤモヤ”を抱えているのが実状といえます。
そうなると“さらなる上値模索 or 一旦の反落”のいずれになったとしても、“一方向への動意”は抑制されると見るのが妥当なところ…?
“もう一段の上値模索”が入っても何ら不思議ではないところではありますが、ここに来て「ターゲットとは170円台」といった過激な声も聞かれ始めています。
“やや過剰期待”、場合によっては“ポジション調整先行”といった展開は、やはり想定しておきたいところです。
もちろんそれで“頭打ち→反落”となるわけではありませんが…。
《11:55》
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