「バイデン大統領、大統領選から撤退」との報は、“トランプ楽勝ムード後退”として「トランプトレード巻き戻し」へとつながりました。
このため“ドル売り戻し”と共に、マーケットに“リスク回避→円買い戻し”の風が吹き荒れました。
この影響にてドル円は“151.955円”へ、またその他クロス円も“軒並み急落”となるなど、マーケットかなり荒れた展開となりました。
一方で「日米金融政策発表(31日)」を控える中、その後は“ポジション調整”が主体となっています。
“ストップロス絡み”が一巡した週央(25日)にはテクニカル的に“長い下ヒゲ”を描くなど、顕著となった“下落往き過ぎ”を巻き戻しが優勢となっています。
もっとも先週末に発表の「米PCEコア・デフレータ」は“ほぼ予想通り(前月比+0.2%/前年比+2.6%)”となるなど、“インフレ拡大”は確認されませんでした。
このため短期金融市場で形成する「9月利下げ(ほぼ100%)」「年内3回利下げ(約60%)」は維持されるなど、“金利選好→ドル売り”はまだ根強いものがあります。
それでも“株高→リスク選好→ドル買い”も同時並行で進んでいますので、本稿執筆時は“(そうした動きは)目立たない”というのが実状でもあります。
こうして今週最大の注目である「日米金融政策発表」を見るまでは、いわゆる“様子見ムード”が台頭しやすくなりつつあります。
それだけに“動きづらい”を地で往く展開が想定されますが、ただ思惑主導となっているだけに“揺れ動き(乱高下)”は如何ともしがたい…?
後はその結果次第ということになりますが、テクニカル的に見ると「“200日移動平均線(本日は151.631円)”割れ失敗」といった格好といえます。
それで“上値模索再開”となるかはまた別の話といえますが、少なくとも“下値模索再開”となるにはかなりの材料が必要と見るのが妥当なところ…。
日米共に金利面では“据え置き”が有力視される状況下、これが覆される結果にでもならなない限り、“リスクは上方向”と考えたいところです。
あくまで結果次第ということになりますが…。
《12:05》
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