「日銀会合」そして「FOMC」を経て、マーケットは様変わりしました。
「日銀会合」は見方が割れていましたが、政策金利を“引き上げ(0.00-0.01%→0.25%)”ました。
このため国債買入減額幅は“想定通り(26年1-3月期に3兆円程度)”、表現こそ変化したものの「緩和的な金融環境は維持」との文言も残りましたが、「金融政策正常化進展」との見方が高まりました。
一方で「FOMC」は“据え置き”だったものの、パウエルFRB議長は記者会見で『9月利下げ着手の可能性』と発言しています。
このため米10年債利回り低下から「日米金利差縮小」が強く意識される格好となり、“円買い(戻し)”は急速に進行しました。
ダメを押したのが“弱め”となった週末の「米雇用統計」であり、この影響にて「米景況悪化」への懸念はさらに増幅しています。
こうして金利/リスクの双方から“円買い(戻し)”圧力が強まったことで、“200日移動平均線(当時151.650円)”を下回ったドル円は下げが一気に加速…。
週末には“3/8安値(146.480円)”とほぼ面合わせへと値を落とすと、週明けの本日には“145円割れ(本稿執筆時安値は144.674円)”へと急落するに至っています。
“ストップロス”を巻き込んだ動きとなるだけに、「往きつくところまで…」といった思惑が立ちやすいのは事実です。
このため“下げ止まり”を確認するまでは“もう一段”が台頭しやすいと見るのが妥当ともいえます。
ただこうした動きはいわゆる“ポジション調整”に当たるだけに、“積み上がった円売り”が解消すると、自ずと“自律反発”が進行しやすいというのも否めないところ…?
次なる下値メドと見られるのが“100週移動平均線”とほぼ重なる“23/1/16~24/7/2の50%押し(144.589円)”であり、そこを下回ると“週足・一目均衡表先行スパン下限”とほぼ重なる“1/2安値(140.790円)”を窺いかねない…?
一方で「すでにいい水準に到達した」と考えれば、“下げ止まり”となる可能性が否めない分水嶺…?
当該水準の成り行きを見極めつつ、“下げ渋り→自律反発”を期待したい局面と見たいところです。
まだ楽観はできませんが…。
《12:25》
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