ある意味“想定通り”の結果で、ここまで動くものなのか…?
ジャクソンホールにおける注目のパウエルFRB議長発言は、「米9月利下げ」を示唆(事実上の事前予告?)するものでした。
『金融政策を調整すべき時がきた』
このため米10年債利回りが“再低下(→3.78%)”する中、あらためてマーケットは“ドル売り”へと傾いています。
こうしてユーロドルは“1.12ドル台”へと駆け上がり、そしてドル円は“144.044円”へ、週明けの本日には“143.444円”まで下値を拡大しています。
一方で「その幅およびペース」に関してはやはり言及されることはなく、パウエル議長は“従来通りの慎重姿勢”を変えることはありませんでした。
そうなるとまた「経済指標次第」に戻らざるを得ず、「PCEコア・デフレータ(30日)」そして「米雇用統計(来月5日)」へとテーマは移ると見られます。
つまりそれらを見るまでは“動きづらい”と見るのが、やはり自然ということになります。
それでも「米9月0.50%利下げ」の可能性を一定程度織り込み始めている現状を踏まえれば、“もう一段の下値模索”は警戒せざるを得ないのが実状…?
ただテクニカル的に見ると、今朝方つけた“143.444円”は“8/5~8/15の38.2%押し(143.501円)”とほぼ面合わせということになります。
つまり“一旦の下値”はつけたと見ますが、それでも明確に下回ると“8/5安値(141.688円)”まで主だった下値メドは見当たらないだけに、警戒を解くわけにはいかない…?
「幅およびペース」に関する言及のなかった以上、冒頭で記した「ここまで動くものなのか…?(過剰反応)」というのが実状との見方に変わりはありません。
それでも見誤ったばかり(ここまで下落するとはつゆほども思っていなかった)という事実を踏まえれば…。
ここから先は“下値の堅さ”がより意識され、場合によっては“巻き戻し”が先行するとは考えますが、予断を持つことなく、下回った際の動意に注意をしながら、臨機応変に対応したいところです。
《12:25》
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