先週は“上値の重さ”がより目立つ展開でした。
中川/田村の両日銀審議委員の“タカ派寄り”発言から「日銀利上げ」への思惑が台頭する中、“手を変え品を変え”しながら「米0.50%利下げ」を囃したからです。
このため注目の“概ね想定通り”となった「米CPI/PPI」での“ドル買い”は長くは続かず、逆に“ドル売り”が目立ちました。
こうして“8/5安値(141.688円)”“当時の年初来安値(1/2安値:140.790円)”を相次いで割り込むと、週明け16日には“139.581円”まで値を落とすに至っています。
米WSJ紙に続いて英FT紙も「米9月0.50%利下げ」と観測記事を報じたことを踏まえれば、この“ドル売り”はある意味当然といえるかもしれません。
ただ短期金融市場では「9月0.50%利下げ」を“60%超”の確率で織り込むのみならず、残3回のFOMCにて「1.00%超利下げ」の確率を“90%超”ですでに織り込んでいるのが実状といえます。
それでいて直近の米経済指標は「米景気悪化懸念」を後退させているとあっては、“前のめり”の印象は拭えない…?
現時点では“上値の重さ”を意識せざるを得ませんが、すでにある程度は“織り込み済”の印象は否めません。
逆に「米9月0.25%利下げ」に留まれば“急反発”ともなりかねない分水嶺…。
それでいて前記“140円割れ”を踏まえれば、“一旦の下値達成感”が台頭してもおかしくないところ…。
後は結果次第ということになりますが、リスクは逆に“上方向”と想定しながら、神経質な揺れ動きに対峙したいところです。
《11:55》
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