注目のFOMCは“0.50%利下げ”が決定され、「金利見通し(ドット・チャート)」では“年内あと0.50%利下げ”が示されました。
一方で「日銀会合」は予想通り“据え置き”でしたが、「植田総裁会見」では“利上げは急がない”旨が飛び出しました。
『政策判断には時間的な余裕がある』
これを好感したマーケットは“巻き戻し”に走り、ドル円を“144.497円”へと押し上げています。
もっとも週明けとなる昨日は「欧製造業/サービス業PMI悪化」もあり、ユーロ円が“急落(高値より2円超安)”する場面が見られています。
これにドル円も“連れ安”となり、また「米雇用情勢に配慮した金融政策の必要性」についてFRBメンバー発言が相次いだこともあって、“米金利先安観→ドル売り戻し”も目立つに至っています。
こうしてドル円は再び“143円台”へと押し戻され、“次なる方向性”を探るに至っています。
“年初来安値(16日:139.581円)”からの急反発を踏まえれば、“下落往き過ぎ感(少なくとも一服感)”が漂いやすいのは事実です。
ただ短期金融市場で見る限り、「米利下げ観測」そのものはまだ“定まっていない(揺れ動き)”というのが実状といえます。
このため今週発表される「米経済指標(消費者信頼感指数/PCEコア・デフレータ等)」の結果次第では、再び“動意づく”可能性を秘めています。
ただFRBの注目点が“転換(インフレ→雇用)”したことを踏まえれば、「米雇用統計(来月4日)」まで動きづらいと見るのが妥当なところ…?
日本側に目を転じると「自民党総裁選(27日)」がありますが、二大イベントを終えたばかりというスケジュール感を踏まえれば、こちらも余程のサプライズがない限り…?
そう考えると今週は“値固め(居心地のいい水準探し)”が基本ということになりそうですが、冒頭から期しているように“方向性定まらず”は依然として続いています。
“不意な揺れ動き(乱高下)”には、引き続き警戒しておく必要がありそうです。
《12:15》
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